よっちゃんの前向き日記

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前向きな話☆NHKドキュメンタリー「タイガーマスク伝説」

コロナ禍の日本

何か、求心力というか、強いリーダーシップというか、前向きな言葉を必要としている。

プロレスは、今まで全く関心がなかったが「タイガーマスク」という言葉に魅かれ、18日のNHKドキュメンタリー「タイガーマスク伝説」を見た。テレビをあまり観なくなって久しいが、ドキュメンタリー番組は、観ている。

梶原一騎さんの漫画「タイガーマスク」は、子どもの頃、テレビで観ていた。「白いマットのジャングルに、今日も嵐が吹き荒れる・・」

テーマソングは、今でも歌える。

タイガーマスクというプロレスラーさんが居ることは知っていた。だけど、どんな方なのか。そもそも、プロレスの魅力などもよく分かっていなかった。

番組は、佐山さんという海外で、格闘技家として活躍していた方が、日本に呼び戻され、タイガーマスクとして、デビューし、人気を博したところから始まった。

佐山さんは、憧れの猪木さんから誘われ、タイガーマスクになったものの、自分の理想としていた格闘技家としての生き方との乖離に悩み、わずか2年ほどでタイガーマスクを辞め、格闘技の団体を自分で立ち上げた。

その後暫くして、辞めた後もタイガーマスクのファンが多くいて、彼の試合を伝説を伝えるように語り継ぎ、熱狂し続けていることを知った佐山さん。自分がタイガーマスクをやっていて、ファンにとってどんな存在であったのか理解し、そのことを大切に思うようになる。途中、ライバルであったイギリス人プロレスラーのダイナマイトキッドさんを探し出し、モニターを通じて再開する。長年の過酷な格闘家としての生活で、動けなくなって施設にいるダイナマイトキッドさんと旧交を温め、お互いの試合についての思い出などを語る。暫くして、キッドさんが亡くなり、初代タイガーマスクである佐山さんも、病気になる。原因不明のパーキンソン病のような病気である。非常に悲しい場面であった。

パーキンソン病といえば、『バック トゥー ザ フューチャー』のマイケル・J・フォックスを思い浮かべる。元気いっぱいだった彼の自由を奪う怖い病気だ。

62歳になった佐山さんであるが、40年もタイガーマスクのファンでいてくれた人々の為に、体を治して復帰しようとトレーニングに励んでいる。

この人は、本物だ!!というのが、感想だ。(ファンの人にとっては、当たり前だろ!!と言うことなんだろうけど)

本物を担う人は、大変だ!とも思った。こんなにもタイガーマスクに励まされ、熱狂し、語り継ぎ続けている人々がいる。嬉しいことであるが、そういった人々の強い思いを受け止めながら生きることは、非常に大変なことだと思う。

昨日今日と、アイドルの不祥事が話題になっている。未成年との飲酒がどうのこうのということだ。人気者は大変である。多くの人々の思いを受け止め期待を背負い生きているのだろうと思う。かなりの強さが必要に違ない。アイドル然りであろう。

タイガーマスクさんのドキュメンタリーの最後は、とても「前向きな」な物であった。佐山さんのご子息が、会社員を辞め、格闘技家としても道を歩み始めた。彼も、人々の期待と思いを受け止めていく存在になっていくのだろう。

原作のタイガーマスクは、60年代、70年代が舞台であろうか。効率を求められるネットの時代の今と相反する時代であったと思う。そういった過去を無かったものとせず、上手く融合して、新しい時代に取り込んでいけたら良い。

強い求心力、励まされる前向きな言葉は、いつの時代にも必要だ。

さて、自分には何ができるだろうか?